きれいに片付いたキッチンに憧れており、たっぷりの収納を設けたいと考えています。おすすめのリフォーム方法などはありますか？

キッチン周りの収納スペースは、主に5種類に分類されます。それぞれの特徴について考えてみましょう。

１．キッチン収納（フロアユニット）
キッチン本体に付属する収納です。引き出し式が主流となっており、大きな収納量を有します。さらに使用頻度や作業エリアをも配慮したキッチン収納は、使い勝手も抜群です。

２．吊戸棚（ウォールユニット）
キッチン上部に設置する収納戸棚です。大きな収納量が見込まれますが、高いところにあるため出し入れしにくく、使用頻度の高いものの収納には不向きです。この欠点を補うため、昇降機能を備えた吊戸棚があります。地震時に収納物が飛び出してくると非常に危険なため、ロック機構を備えたものもあります。対面式キッチンに吊戸棚を設ける場合などは、キッチンの開放性が損なわれるケースがあるため注意が必要です。

３．収納ユニット（バックセット）
キッチン背後の収納スペースにも大きな容量が期待できます。また、炊飯器や電子レンジに加え、コーヒーメーカーやジューサーなど、増加傾向にある調理家電を美しく機能的に収納することも可能です。窓の位置により収納レイアウトが制限される場合がありますので、気を付けてください。

４．パントリー
キッチンに隣接して、独立したパントリー（収納庫）を設置することができれば、食品・飲料のストックも大量に保管しておくことが可能です。保管する食品が傷まないよう、風通しの良い冷暗所に計画することが理想的です。また、キッチンとの行き来や、買い物帰りの荷物置きとしての動線計画をしっかり考えて計画することが大切です。

５．床下収納庫
戸建て住宅は、床下点検口を兼ねて、床下収納庫を設けることが一般的です。床下断熱を行っている場合は、断熱の弱点となるため、断熱タイプの収納庫（フタ）を使用すると良いでしょう。しゃがんで出し入れするため意外と使いにくく、使用頻度の高いものには不向きと言えます。

いかがでしたか？収納を計画するにあたっては、容量を増やすことだけに気を取られず「必要な時にすぐに取り出せる」という使い勝手を考えることも大切です。